2017年6月20日火曜日

留学生でも学費が無料?ノルウェー留学、リアルな滞在費は?




最近ノルウェー留学に関して質問を受けることが多くなったので、質問に答えていきたいと思います。

ノルウェーの大学は留学生でも学費が無料!はホント

 「ノルウェーでは大学の学費が無料って本当ですか?」

日本では信じがたいこと
なのでよく聞かれますが、ノルウェーの公立校では基本的に学費が無料で、留学生に対してもそれが適応されています。実際、学費手数料705NOK (2016-2017年)を学期ごと(半年)に支払う形になっていますが、それ以外に負担しなければいけない教育費用は教材費のみです。
また授業は、パワーポイントを使ったスライド形式のものが基本的に多く、授業前後に指導教官から共有されるので、教科書がなくても十分な資料が手に入る教科も少なくありません。
授業で使う教科書は、購入するか否かは個人の選択で委ねられているため、節約したい場合は図書館で借りることもできますし、大学側が契約している学術ジャーナルプラットフォーム(オンラインにて接続可能)から無料で手に入れることもできます。


博士過程はむしろ立派なお仕事と見なされる


学士、修士のコースは無料ですが、博士過程ではなんとお給料がもらえます。


ノルウェーだけでなく、ヨーロッパでは博士過程で給料をもらえるのが当たり前です。日本ではPh.D.(ドクター)の学位のために学費を払わなければいけないことを話すとかなり驚かれます。

ノルウェーでの博士課程にもらえるお給料は、世界の中でもかなり高く、大体年収500万円くらいです。物価が高めの生活費を考慮しても、かなり余裕を持って暮らせます。実際、Ph.D.コースの人で家族を養っている人たちも知り合いにちらほらいます。さらにノルウェーでは基本的に一年に最低5週間の有給休暇取得が法律で義務付けれられており、Ph.D. studentにも適応されます。「学生」という扱いではなく、雇用者として扱われるのです。

3年間で単位を取り、さらに論文をたくさん書かなければいけないので、かなりストレスの多い仕事です。しかし、研究が大好きな人にとっては、給料ももらえて、休暇有り、仕事に専念できる環境が整っているので、ノルウェーで博士過程に応募してみるのもいいかもしれません(競争率は高いですが)。いきなり、博士課程からとまではいかなくても、まずは大学院生としてこちらに来て見て、その後の進路先として博士号もあるよ。ということを頭に入れておくのもいいでしょう。


物価が高いノルウェー。気になる滞在費は・・・?



物価の高い国として知られているノルウェー。
実際にかかる滞在費は人それぞれですが、大まかに見ていきましょう。

まずは、家賃から。

Bodøの場合

Nord 大学ではStudentinordという会社が学生に住まいを貸し出しています。
月々の家賃は大体4,500~5,000NOK (59,077〜65,641円; 2017年6月現在) です。

私が暮らしているBodøでは地価が毎年値上がりしています。交換留学していた頃(2013年-2014年)は、家賃が4,100NOKくらいでしたが今は同じ部屋で4,500NOKです。ノルウェーの他の街と比べても、学生に対しての物件が高いようで、ノルウェー人たちがブツブツ文句を言っているのをよく耳にします。

学生寮、フラットボルドは個人部屋でキッチンのみのシェア。ホグリミラネドレハマリアはバスルーム、リビングルーム、キッチンがシェア。

以前住んでいたフラットボルド

プライベートな場所で契約すると、安いところで3,200NOKから見つかります。しかし、こうした物件は人とのコネクションや口伝えで見つけることが多いので、人脈が鍵になります。数ヶ月は学生寮に入って、気の合う友達とその後他の場所に移動するといったケースが多いです。


通学費

家賃とは別に、主にかかる出費として通学費が挙げられます。私の場合バスカード(ボードで乗り放題)(学割で420NOK:約5,500円) を毎月購入しています。学割なしの価格は約650NOK?です。バスは片道54NOKもかかるので、月パスを購入した方がかなりお得です。大学近郊に住んでいて、街の中心部にあまり行かないのであれば、購入の必要はないでしょう。

オスロの場合

 他の街での家賃も気になったので、先月までオスロに住んでいた友達に聞いてみました。オスロ大学から徒歩15分キッチンとリビング、バスルームシェアで家賃は3,700NOKだったそうです。

詳しい物件が気になる方は各大学のホームページからstudent housingについて検索してみましょう。


ノルウェーでかかる月々の食費

ノルウェーは外食の値段が高くクオリティーも微妙なので、学生同士でレストランで食事をする機会は滅多にありません。働いているノルウェー人でさえも、外で食べるならお家で美味しいもの作って食べたいと言った調子です。




自炊でかかる食費は人それぞれです。

私の場合は以前の記事「留学中ゴミを食べて生活していたって話」で取り上げたようにダンプスターダイビングを行うことがあるので、安い月は1,000NOK(約1.3万円)で済みました。自炊する料理は、基本ベジタリアン料理で野菜のバリエーションが必要なのでダンプスターダイビングを全くせずフルで買い物する時は3万円くらいかかります。節約しようと思えばもっと安くなります。

私一人の情報だけでは参考にしづらいと思うので、他の日本人にも聞いてみました。

ボードー在住 日本人男性
自炊代:約1,500NOK (約2万円弱)
主な料理:スパゲティ、コメ、冷凍野菜か普通の野菜、卵、ソーセージ
外食:ほとんどなし、あれば月300NOK程度

(~2017年:元)オスロ在住 日本人女性
自炊代:約2,000-2,500NOK (約2.6-3.3万円)
主な食事:朝食と昼食は主食のご飯、パスタ、パン+一品(たまに+スープ)。夜は主食抜き
外食:ほとんどなし

ノルウェーでは全国どこでも基本的にチェーンのスーパーマーケットで買い物することになります。日本と異なり、地方の方が物価が安いという訳ではありません。むしろ、田舎に行けば行くほど運送代が高くなるため、そのぶん物価も高い印象を受けます(特に島のスーパー)。

主な食品の価格 in Oslo
source: https://www.expatistan.com/cost-of-living/oslo




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About the Author

hirono

Author & Editor

1992年東京生まれ。東京海洋大学海洋科学部卒業。大学1年生の春休みでのベトナム一人旅でアジアの魅力に魅せられ、それ以降東南アジアを中心に旅するようになる。フィリピン短期留学を2回、IELTS 受験を経て、大学3年でノルウェーへ一年交換留学。2016年8月からノルウェーの大学院にて修士課程Biosciences and Aquaculture専攻。研究テーマは微細藻類。環境や食について考えながら、日々過ごしています。世界27カ国訪問、一人旅派。2017年は読書の年📖👓

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