夏から2年間Nord Universitetに大学院留学することになりました。Master Degree of Biology and Aquacultureに在学します。前回のノルウェー留学から12月に帰国して、すぐに進学を決めたのですが大学院入学申請は1年後の12月。それから待ちに待ってやっと4月末合格通知をもらいました。本当に嬉しかったですが、それよりもほっとした気持ちの方が大きかったです。大学を卒業してからでないと進路がわからないという状況にあり、不安でしょうがない日々が続きました。今そういう状況の方はあと一踏ん張り、頑張ってください。
さて、合格通知が届いたらすぐに滞在許可申請に取りかからなければなりません。
私自身滞在許可の申請は今回が3回目となります。1回目は半年間High North Program奨学生(1学期分)兼交換留学生として在ノルウェー日本国大使館での申請、次学期も奨学生としてビザが更新できたのでBodøで行ったビザの更新が2回目の申請になります。
今回は初めて大学院生の正規生として、さらにSelf-financedの生徒としての申請のため必要な書類も前より少し多く手間取りました。ノルウェー留学に関しては情報が少なく不便な面があるので、これから留学する方の助けに少しでもなればと思い、滞在許可申請の手続きの流れをまとめてみました。
Admission Letterを受け取ったら…
まずSøknadswebでオファーを受け入れます。Nord Universitetの場合、Admission Letterを受け取ってから2週間以内に行なわなければ、入学許可は無効となるようなので注意が必要です。
滞在許可申請手続きの流れ
次に、ノルウェー入国管理局(UDI)のホームページに行き、滞在許可に必要な書類を調べます。
私の場合は大学院留学なのでStudy permitを選びます。自分の国籍と申請を行なう国を選択すると、申請の流れが出てきます。
①必要な書類のチェックリストをコピーし、書類を集める。
②Application Portalで登録を行い、ビザ申請手数料(3200NOK/約42000円)を払う(2016年5月)。
③大使館で書類の提出を行なう。
必要な書類リスト
①のチェックリストは以下のようになっています。
UDI(https://www.udi.no/en/checklists-container/studies-au-pair/checklist-student/?c=jpn)より
・パスポートとパスポートのコピー⇒簡単
・カバーレター⇒Application Portal 登録後、メールで受け取る。
サインするだけ。
親のサインが必要なので、親と別居してる人は面倒。
・パスポート用写真2枚⇒白の背景と書いてありますが、青でも大丈夫でした。
・申請手数料支払済書類⇒Application Portal登録後、Receiptを選択、印刷。
・入学証明書的なもの⇒大学から送られてきたAdmission Letter
・ノルウェーに滞在するための十分な費用があることを証明できる書類⇒面倒。詳しくは下(自己資金の証明)。
・自分が住む場所を証明する書類⇒住居が確保されていなければなりません。多くの場合、受け入れ先教育機関からの入学許可書で保証されています(在ノルウェー日本国大使館より)。つまり、入学許可証があれば大丈夫。ただ、私の場合はすでにアパートの契約書があったのでそれを提出しました。アパートの申請については別の記事にまとめます。
・チェックリスト⇒チェックを埋め、サインするだけ。
Application Portal
チェックリストを埋めるにはApplication Portalの登録が必須です。早めに登録しましょう。一度に記入しなくても情報は保存されるので、記入できない部分があっても安心です。登録の際に必要な情報は自分のパスポートの情報、家族の情報などです。家族全員の名前と誕生日を埋める枠があるので準備をしておきましょう。
ノルウェーでの住所も記入しなければならないのですが、私自身1回目の申請の際はまだ住所が未確定の状態だったので大学の住所を書いた気がします。わからない場合は、大学に問い合わせてみてください。
全ての情報の記入が終わると、手数料支払い手続きへ進みます。3200NOKかかります。なかなか痛い出費です。
登録完了のメールを受け取ったら、大使館に電話して、書類提出の予約を取りましょう。メールでの問い合わせだと返事が非常に遅いので、電話がオススメです。メールは数週間待っても結局返ってきませんでした。
ちなみに大使館のホームページをよく見てみると、
オンライン手続き支払いの手続きをしてから14日以内に申請者がという表記があります。そのことに気づかず、支払いから2週間以内に大使館に行くことができなかったのですが、メールで問い合わせたところ次のような返信がありました。来館されない場合、その金額が決済サービス業者(DIBS)に返 金されます。
手続は無事に登録されているため、つまり、2週間以内でなくても大丈夫ということだと思います。実際、オンライン支払いをして一ヶ月後に大使館に行きましたが、問題ありませんでした。心配なくそのまま書類を提出してください。14日後の決済サービ スは返金手続などだけと関係があります。
面倒な手続き(自己資金の証明)
ノルウェー留学をする際、あちらでの生活費が全て奨学金で保証されていない限り、十分な資金があることを証明しなければなりません。以下、ノルウェー大使館より。
資金についてはノルウェーの受け入れ先教育機関、またはノルウェーの銀行の本人名義の預金証明書によって証明してもらう必要があります。日本またはその他の外国銀行の証明書は受け付けられません。申請者がノルウェーで銀行口座を開設するのは多くの場合不可能だと思われます。この場合にはノルウェーの受け入れ先教育機関に連絡して、その機関の預金口座(デポジットアカウント)に送金する方法を尋ねてください。受け入れ先の教育機関で資金を有している旨の保証書を発行してくれます。受け入れ先の教育機関が発行する入学証明書に、資金保有を保証する内容が既に記載されている場合は、別途証明書を提出する必要はありません。 (”滞在許可”在ノルウェー日本国大使館)
毎年、UDIが必要な資金を決定します。2016年は103,950NOK(約137万円)でした。私はノルウェーに銀行口座を持っていたので、自分の口座に送金し、Bank statementをコピーして大使館に持っていきました。ただし、DNB BANKの場合、Bank statementが月ごとに更新されるので注意が必要です。
海外送金(ノルウェー)
大学の預金口座に送金する人も通らなければいけない道ですが、海外送金が面倒でした。手数料が高く、数週間、着金しなければ1ヶ月以上かかってしまう可能性のある海外送金。銀行(三井住友)に行けば煙たがれ、着金しなかった場合責任は取れないので、記入する事項に関するアドバイスはできませんと突き放されるといった調子でした。他の手段で手数料が割安なオンライン銀行なども調べましたが、まだビザを取得してない(ノルウェーの住所がない)ことを考慮すると利用が難しかったため、今回は銀行送金を行いました。ノルウェーの銀行に関することは自分で全て調べなければならず、ノルウェーの銀行に電話して確認しました。
三井住友銀行でかかった手数料は、
海外送金手数料合計6500円です。送金手数料に数万円かかったという友達もいたので、正直安いと思いました。ただ、着金しなかった場合もう一度同じ手数料を払わなければならないそうです。あれだけ脅された?のにも関わらず、着金は当日に完了していました。
関係銀行手数料
ノルウェーの銀行には支店がない…?
ノルウェーに口座を持っている人は少ないと思うので、マメ知識として書きますが、ノルウェーの銀行には支店という概念がありません。そもそも、支店のコードが存在しないことも知らなかったので、海外送金の際に記入しなければならない支店の欄に何を書けばいいのかわかりませんでした。
私はDNB Bankの口座をBodøの支店で開設し利用していますが、電話で問い合わせたところ、DNB Bank本店(オスロ)の名前とアドレス(ネットに書いてあるものと少し異なっていました)を書けばいいとのことだったので、そこで落ち着きました。私の推測によると、IBAN、SWIFTコードに従って記入すればよいと思います。心配であれば、銀行に直接電話して問い合わせるのがよいでしょう。
ノルウェー大使館訪問
UDIへの提出書類が全て揃ったらあらかじめ予約しておいた日時にノルウェー大使館へ行きます。大使館は広尾にあるので、関東圏に住んでいない方もわざわざ東京を訪問しなければなりません。大使館での手続きは書類を提出するのみなので、15分程度で終わります。後は結果を待つのみ!
こちらに書いてありますが、滞在許可がおりるのはいつかわかりません。基本的にビザを持たないままでの入国になります。入国後の手続きについては以下の通りです。
(在ノルウェー日本国大使館)
ノルウェー入国後、1週間以内に現地警察署にて居住カード交付の手続きを行ってください。 後日、現地警察署より、登録した住所宛に居住カードが郵送にて届きます。
片道航空券での入国
ビザを持たず片道航空券で入国する際には、空港でストップがかかる可能性があります。入国する実際、私の友達はノルウェー留学する際に航空会社に止められ、渡航許可が出されるまで時間がかかったそうです。ノルウェー大使館によると、今まで一人だけ足止めされた方がいるそうですが、ビザの手続きの流れを証明するものが特になく、心配であれば航空会社にあらかじめ連絡を取っておくことを勧められました。ちなみにノルウェー大使館のホームページには、
と書いてあるのでこれを見せれば済む話かもしれません。
- 滞在許可が切れる時点でノルウェーを離れる意思がなければなりません。ただしノルウェー入国前に日本への帰国のためのチケットを購入しておく必要はありません。
まとめ
ノルウェーは、まだマイナーな留学先であるためネット上での情報が少なく、常に直接大学や機関側に質問する姿勢が必要です。メールでの問い合わせは、返信が遅い場合があるので、電話での質問が手っ取り早くお勧めです。大抵のノルウェー人は英語を話すことができます。ノルウェー語ができない方でも、始めに「英語で対応をお願いします」とお願いすれば問題ありません。ビザの取得には時間が掛かるので早めに動き出しましょう。
読んでいただきありがとうございます。
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