2015年10月23日金曜日



ノルウェーの環境問題へ対する取り組み

 前回の記事(-10℃の冬場でもほとんどの子供たちが外で遊ぶノルウェー?)で触れたように、ノルウェーでは環境教育に力を入れています。でも、教育の場以外で見られる環境問題への取り組みはどうなのでしょうか?

実は一般廃棄物が多いノルウェー?

 日本の一般廃棄物発生量は410(kg/)でありそれに対してノルウェーではなんと830(kg/)(OECD Environmental Data CompendiumOECD, OECD Environmental Data Compendium: 別ウィンドウで開きます。) ある・・らしい!?これは、ノルウェー人は食べ物をよく捨てる傾向があることが影響しているのかもしれない。

 日本人ならではの「もったいない」という感覚があまりなく、「もうお腹いっぱいだからポイしちゃおう。」「無理に食べる必要はないでしょ?体に悪いだけ」みたいな発言もある。もちろん、食べ物に気を使っている人は、食べる分だけ作って、残った分は冷蔵庫に保存するのだけど・・・。その感覚があまりない!!!このポイポイしちゃう傾向はノルウェー人だけではなく、ヨーロッパ人(あまり一纏めにするのは嫌なのだけれど)によくあるのだ。「食べ物を粗末にしないように。」と教育されて育った私としては、どうしても気にとまる光景。だから、パーティーの後に「あ、私もらうよ。タッパに入れて取っておくから。」なんて処理役をやっていた事もありました(笑)

 また、スーパーマーケットでは”ある商品を2個買うと1個無料でもらえる”というサービスが多く、このサービスによる買い過ぎも一つの要因だと言われています。政府は、なるべくそのサービスを減らすべく、企業に働きかけているそう。

 一方で、家具や生活用品などは、なるべく中古品も使い回しているノルウェー人。Facebookでも、中古品の売買のためのコミュニティーが形成されていて、食器棚・ソファー・洗濯機から本やアクセサリーといった小物まで、なんでも売買が行われています。日本より中古品を買うことが一般的に普及している印象。ノルウェーは物価が高くて泣きそうになるけれど中古品を買うという選択肢があるので安心です。


楽しいからリサイクルしたくなっちゃう♪


 ご存知の方も多いかと思いますが、ノルウェーには空き缶・空き瓶・ペットボトルにデポジット制度が導入されています。飲み物の代金の中に、容器のリサイクルに必要な費用が含まれていて、飲み終わった後にお店に持っていくとその分の代金が戻ってくるという仕組み。ほぼすべてのスーパーにPANTマシーンという機械が設置されており、その中にリサイクルの容器を入れると、容器の大きさ・種類によってNOKから2.5NOKのスーパーの買い物券になります。つまり、空き容器をリサイクルすればお金になる!だから、みんなが容器をポイ捨てしなくなり、ポイ捨てされた容器でも、人に拾われていく、そんな仕組みになっています。ちなみにこのデポジット制度、何も買うものがなければ、現金と交換も可能です。私は友達と一緒に散歩しているときやパーティー後に缶を集めたりしていて、ある程度たまったらみんなで何か買いにいくということをしていました(笑)日本だったら少し恥ずかしいかも知れないけど、友達とワイワイやれたので楽しかったです。



こんな感じで
23クローネ(330円)分の券をゲット。

このようなシステムは、環境に対しての意識だけに頼らず、実利的ですね。ノルウェー人は自然に対する愛着は深いものの、ポイ捨てなどは平気で行う人もいるため回収率に及ぼした効果は大きいそうです。


レジ袋有料化先進国?


日本でもレジ袋の有料化は始まっているけれど、まだそんなに普及していないのが現状。しかし、ノルウェーではレジ袋の有料化がなんと20年前頃から始まっています。大体一袋1NOK(約15円)。一般的にはレジ袋を購入することが多いですが、マイバックを持ち歩く人も多数。日本では、マイバックを持つことを、メディアを通して流行させるなどして、環境問題に貢献してもらおうとする動きが見受けられますが、ノルウェーでは個人がそれぞれ荷物の持ち運びを工夫した結果、マイバックを持ち歩くようになるという意識の違いが見受けられます。毎回袋を買っていると意外と出費が嵩みます。ノルウェーでは、マイバックを忘れずに!



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ノルウェーの面白いリサイクル制度♪

ノルウェーの環境問題へ対する取り組み  前回の記事 (-10℃の冬場でもほとんどの子供たちが外で遊ぶノルウェー?) で触れたように、ノルウェーでは環境教育に力を入れています。でも、教育 の場以外で見られる環境問題への取り組みはどうなのでしょうか? 実は一般廃棄物...

2015年10月15日木曜日



北欧フェアのお手伝い
  先日、松屋銀座の北欧フェアにて、Stockholm Cafeのお手伝いを少しさせていただきました。ノーベル賞晩餐会でも饗されている北欧紅茶5種類を取り扱っているBlancwayさんからの出店。5種類の紅茶全て飲みました。・・・美味しい!!そして何より香りがいいので、香りだけでもリラックスできちゃうんです。一番人気のセーデルブレンドは、リピーターさんも多いようで、「この香りが、紅茶の中で一番気に入っているの。」と言って、買われていく方も少なくありませんでした。香りがかなり華やかで私のお気に入りです(気になる方は下のリンクから)。紅茶のみではなく、デンマーク生まれのフルーボラーというクリーム状になったマシュマロが入った様なお菓子も販売していました。このお菓子は日本ではあまり見かけないですが、イギリス、ドイツ、フランス、アメリカなど色々な国で売られているようです。ノルウェー人でも「とっても甘いお菓子」と言っていたので、日本人のお口にはちょっと甘すぎるのかもしれません。



Samba Flødeboller(フルーボラー

お昼は松屋の屋上にあるこんなところで休憩。



 

Style NORWAY
 これまで何度か読んできたStyleNORWAYのフリーペーパー。ノルウェーの魅力を紹介する情報誌で、ノルウェーの文化や歴史、自然と共存するライフスタイルなどを紹介しています。今回の表紙がたまたまカフェでお手伝いしていたときに着ていたエプロンとデザインが似ていたので、お客様に何度か、「同じデザイナーさんの作品?」と聞かれましたが、残念ながら関係なし(笑)言われてみて初めて、「確かに!」とデザインの相似性に気づきました。

このエプロン!

 話がずれましたが、今回のスタイルノルウェーは環境・自然というテーマを掲げています。
 ”学校帰りに友達と山へ、週末は家族と海へー小さな頃から自然に囲まれて暮らすノルウェー人の、環境問題や天然資源保護に対する意識は高い。環境保護法やさまざまなルールが生活にとけ込んでいる事で、老若男女を問わず、「自然を守る」のは当たり前の事としてとらえている。”p3

 こんな冒頭から始まっている。実際、ノルウェーに住んでみて、これは非常に共感できる点。コンクリートに囲まれた東京育ちの私からしてみれば、家のすぐ近くに山と海がある生活は本当に新鮮で、自然が身近に感じられる貴重な体験でした。

−10℃の冬場でもほとんどの子供たちが外で遊ぶノルウェー

 ノルウェーでは、義務教育期間、環境に関する授業があり、外に出てごみ拾いを行うなど実践的に行われています。中には、「保育園でゴミの分別を習ったよ!」という知り合いも。保育園の遊具は木材からできているものが多く、人に優しく自然と調和する作りになっているのが、見受けられます。屋外活動が重視されており、約−10℃の冬場でも、ほとんどの子供たちは外で遊ぶのだとか。日本だと苦情がきそうですが、課外活動に対しての親の理解があるんですね。室内で遊ぶ子供が少なくない日本とは対照的で、厳しい気候にも慣れ、自然とより親しむように教育されていると言えるのでは・・・?
 彼らの娯楽は、クルージングや山登り、魚釣りなどが多く、子供の頃から自然と親しんでいることがよくわかります。

 ノルウェー人「今日山に登ってきたよ〜!ほんっとに綺麗だった。あー気持ち!この写真みてよ〜〜
 私「見る見る〜。誰と行って来たの?」
 ノルウェー人「え、もちろん一人だよ。山に行くのに、別に友達はいなくても行けるだろう。」

 なんて回答はあるあるかも(笑)

 自然保護に関しては、日本人よりも大多数の人が関心を抱いているということが、ノルウェーに住んでいると身近に感じられますが、それもまた自然への愛着からくるものなんでしょうね。芸術作品に関しても自然と調和した作品が多いです。

ノルウェー生まれの丸太のキュッパ君
 そんな自然と調和した作品の中の一つといえる、かわいいキャラクターがStyleNORWAYで紹介されていました。ノルウェー生まれのキュッパ君です。しかも、折り紙までついています!!ノルウェーと日本の文化の融合ですね!きゃー!


  ”ノルウェー生まれの丸太の男の子「キュッパ」。その生き方は自然そのものだ。ものを集めるのが好き、調べるのが好き、友達が好き、音楽が好きー自分がいまいる環境を、心の底から楽しんでいる。”p3

 丸太をモチーフにしたキャラクターは、ノルウェーならではの発想ですね。気になった方は下のリンクから飛んでみてください。
 
キュッパ君KUBBE): http://kubbe.jp/top.html
キュッパ君グッズ:
価格:756円
(2016/2/1 17:36時点)
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 ノルウェー人の環境問題への取り組みは、教育現場はもちろんのこと、日常的にも実践的に行われています。次回"ノルウェーの面白いリサイクル制度”でまた触れていきたいと思います♪


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 ちなみに、ノルウェー人の彼と夏休みを使ってインドに行ってきました。その時の簡単な動画を作ったのでよかったら見てください◎

 そのうち、のんびりノルウェー人彼との波瀾万丈インド旅行のこともここに書きたいと思います。





  

-10℃の冬場でもほとんどの子供たちが外で遊ぶノルウェー?

北欧フェアのお手伝い   先日、松屋銀座の北欧フェアにて、Stockholm Cafeのお手伝いを少しさせていただきました。ノーベル賞晩餐会でも饗されている北欧紅茶5種類を取り扱っているBlancwayさんからの出店。5種類の紅茶全て飲みました。・・・美味しい!!そ...

 

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