ノルウェーの環境問題へ対する取り組み
前回の記事(-10℃の冬場でもほとんどの子供たちが外で遊ぶノルウェー?)で触れたように、ノルウェーでは環境教育に力を入れています。でも、教育の場以外で見られる環境問題への取り組みはどうなのでしょうか?実は一般廃棄物が多いノルウェー?
日本の一般廃棄物発生量は410日本人ならではの「もったいない」という感覚があまりなく、「もうお腹いっぱいだからポイしちゃおう。」「無理に食べる必要はないでしょ?体に悪いだけ」みたいな発言もある。もちろん、食べ物に気を使っている人は、食べる分だけ作って、残った分は冷蔵庫に保存するのだけど・・・。その感覚があまりない!!!このポイポイしちゃう傾向はノルウェー人だけではなく、ヨーロッパ人(あまり一纏めにするのは嫌なのだけれど)によくあるのだ。「食べ物を粗末にしないように。」と教育されて育った私としては、どうしても気にとまる光景。だから、パーティーの後に「あ、私もらうよ。タッパに入れて取っておくから。」なんて処理役をやっていた事もありました(笑)
また、スーパーマーケットでは”ある商品を2個買うと1個無料でもらえる”というサービスが多く、このサービスによる買い過ぎも一つの要因だと言われています。政府は、なるべくそのサービスを減らすべく、企業に働きかけているそう。
一方で、家具や生活用品などは、なるべく中古品も使い回しているノルウェー人。Facebookでも、中古品の売買のためのコミュニティーが形成されていて、食器棚・ソファー・洗濯機から本やアクセサリーといった小物まで、なんでも売買が行われています。日本より中古品を買うことが一般的に普及している印象。ノルウェーは物価が高くて泣きそうになるけれど、中古品を買うという選択肢があるので安心です。
楽しいからリサイクルしたくなっちゃう♪
ご存知の方も多いかと思いますが、ノルウェーには空き缶・空き瓶・ペットボトルにデポジット制度が導入されています。飲み物の代金の中に、容器のリサイクルに必要な費用が含まれていて、飲み終わった後にお店に持っていくとその分の代金が戻ってくるという仕組み。ほぼすべてのスーパーにPANTマシーンという機械が設置されており、その中にリサイクルの容器を入れると、容器の大きさ・種類によって1NOKから2.5NOKのスーパーの買い物券になります。つまり、空き容器をリサイクルすればお金になる!だから、みんなが容器をポイ捨てしなくなり、ポイ捨てされた容器でも、人に拾われていく、そんな仕組みになっています。ちなみにこのデポジット制度、何も買うものがなければ、現金と交換も可能です。私は友達と一緒に散歩しているときやパーティー後に缶を集めたりしていて、ある程度たまったらみんなで何か買いにいくということをしていました(笑)日本だったら少し恥ずかしいかも知れないけど、友達とワイワイやれたので楽しかったです。
こんな感じで
23クローネ(330円)分の券をゲット。
このようなシステムは、環境に対しての意識だけに頼らず、実利的ですね。ノルウェー人は自然に対する愛着は深いものの、ポイ捨てなどは平気で行う人もいるため回収率に及ぼした効果は大きいそうです。
レジ袋有料化先進国?
日本でもレジ袋の有料化は始まっているけれど、まだそんなに普及していないのが現状。しかし、ノルウェーではレジ袋の有料化がなんと20年前頃から始まっています。大体一袋1NOK(約15円)。一般的にはレジ袋を購入することが多いですが、マイバックを持ち歩く人も多数。日本では、マイバックを持つことを、メディアを通して流行させるなどして、環境問題に貢献してもらおうとする動きが見受けられますが、ノルウェーでは個人がそれぞれ荷物の持ち運びを工夫した結果、マイバックを持ち歩くようになるという意識の違いが見受けられます。毎回袋を買っていると意外と出費が嵩みます。ノルウェーでは、マイバックを忘れずに!
ノルウェーの面白いリサイクル制度♪
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